国立市の中学校の内申(評定)は? 都の公表データで3校と多摩の市を比べた(2026年3月公表)

国立市の中学校の内申(評定)は、どのくらいか

国立市の3校は、都の真ん中より上が2校、下が1校でした。多摩26市の中では上から4番目です。学校による差がいちばん大きいのは保健体育でした。

使ったのは、東京都教育委員会が毎年公表している、都内の公立中学校の3年生に付いた評定(内申)の割合を学校ごとに並べた表です [1] [2]。国立市立中学校の3校を、都内の576校、そして多摩の市と並べました。

一言でいうと(この記事の結論)
国立市の3校の、9教科の評定の平均は3.21〜3.39。都内576校の真ん中(3.26)より上が2校、下が1校です。

  1. 多摩26市を学校ごとの評定の平均の中央値で並べると、国立市は上から4番目(市ごとの平均で並べると上から7番目)です。
  2. 学校による差がいちばん大きいのは保健体育で、評定の平均は3.30〜3.75、「5」の割合は3.4%〜19.4%です。実技4教科は都立入試の換算内申で2倍に数えるので、この差はそのまま入試に響きます。
  3. いちばん高い学校と低い学校の差は0.18。平均どうしの差を換算内申(65点満点)に直すと、およそ1.8点分です。
  4. 都の資料は学校名を伏せています。「どの中学校が厳しい」とは、この数字からは言えません。

1. 使った資料と計算の仕方

東京都教育委員会は毎年3月に、都内の公立中学校の3年生の評定(12月31日時点で調査書に書く評定)の状況を公表しています [1]。別添の「中学校等別評定割合(個表)」には、国語から英語まで9教科それぞれに、5・4・3・2・1が何%付いたかが学校ごとに載っています [2]。

  • 対象は619校のうち、3年生が40人以下の学校を除いた576校です。
  • 区市ごとに付いた番号は、都の注記で「順不同に並べたもの」とされています。番号から学校名は分かりません。
  • この記事では、各教科の割合から評定の平均を出し、9教科で平均しました(学校ごと)。
  • 市区の順位は、表に出している小数第2位より細かい桁まで使って並べています。小数第2位では同じ値に見える市区があります。

計算は、都が公表している都全体の数字で確かめました。9教科合計の割合(5が12.3%・4が23.1%・3が47.3%・2が13.7%・1が3.7%)から出した平均は3.27で [3]、学校ごとに出した平均の真ん中(3.26)とほぼ一致します。読み取った学校の数も、都の資料の576校と一致しています。

2. 国立市の3校の評定

都の番号
(順不同)
9教科の平均 5教科 実技4教科 「5」の割合 「1」と「2」の割合 都内576校での位置
1 3.39 3.38 3.39 15.5% 13.7% 下から82%
2 3.37 3.40 3.33 14.3% 14.9% 下から78%
3 3.21 3.08 3.36 10.5% 19.9% 下から33%
都全体 3.27 ― ― 12.3% 17.4% ―

都内576校の真ん中(3.26)より上が2校、下が1校です。いちばん高い学校(3.39)といちばん低い学校(3.21)の差は0.18。平均どうしの差を換算内申に直すと、およそ1.8点分になります。

3. 教科ごとの学校の差

教科 3校の評定の平均(いちばん低い学校〜高い学校) 3校の「5」の割合 都全体の「5」の割合
国語 3.29〜3.56 6.9〜20.2% 12.1%
社会 3.13〜3.43 9.2〜14.9% 13.3%
数学 3.01〜3.40 8.0〜19.5% 13.0%
理科 2.91〜3.28 4.0〜13.5% 12.5%
音楽 3.20〜3.59 11.6〜22.7% 12.3%
美術 3.13〜3.45 8.0〜15.0% 12.7%
保健体育 3.30〜3.75 3.4〜19.4% 9.5%
技術・家庭 3.22〜3.48 8.6〜16.4% 10.9%
英語 3.08〜3.44 14.9〜19.1% 14.0%

学校による差がいちばん大きいのは保健体育で、評定の平均は3.30〜3.75、「5」の割合は3.4%〜19.4%です。実技4教科は都立入試の換算内申で2倍に数えるので、この差はそのまま入試に響きます。

国立市の3校では、実技4教科の平均の幅は0.07、5教科の平均の幅は0.31で、実技のほうが学校の差は小さめです。都立高校の一般入試で使う換算内申は、5教科の評定はそのまま、実技4教科の評定は2倍にして足します(65点満点)。換算内申は都立高校入試 総合得点計算機で確かめられます。

4. 多摩の市と並べると

区・市 学校数 学校ごとの評定の平均(中央値) いちばん低い学校〜高い学校
国分寺市 5 3.44 3.40〜3.52
小平市 8 3.41 3.17〜3.52
国立市 3 3.37 3.21〜3.39
小金井市 5 3.37 3.29〜3.50
府中市 11 3.35 3.10〜3.47
日野市 8 3.28 3.22〜3.48
立川市 9 3.26 3.14〜3.39
武蔵野市 6 3.25 3.14〜3.46

多摩26市を学校ごとの評定の平均の中央値で並べると、国立市は上から4番目(市ごとの平均で並べると上から7番目)です。都全体の真ん中は3.26で、国立市は武蔵野市(6校の中央値3.25)より高く出ています。

補足:同じ学年の学力調査と並べると

評定の平均は、生徒の学力でも上下します。そこで、同じ学年の学力の目安も確かめました。国立市の教育委員会の資料によると、この学年(令和7年4月に中学3年生)は、全国学力・学習状況調査で、国語は都の平均と同じ、数学はわずかに上回りました。教育委員会のまとめでは「国立市立小・中学校ともに都の平均点をやや上回っています」とされています [4]。

学力は都の平均とほぼ同じか、やや上。評定の平均は都の真ん中より上に出ています。学力調査は3教科・4月時点、評定は9教科・12月時点なので、この差の理由までは分かりません。

5. この数字で言えること、言えないこと

  • 平均が高い=付け方が甘い、低い=厳しい、とは言い切れません。評定の平均は、学校の付け方だけでなく、その学年の生徒の学力でも上下します。
  • 3年生の12月時点の評定です。1年生・2年生の付け方は、この表には出ていません。
  • 一人ひとりへの付け方が公平か、基準が見えるかは、平均には出ません。
  • 学校名は分かりません。番号は都の資料のとおり順不同です。

6. 数字から、やることを決める

  • 学校が公開している評価の方法を読む。学期ごとに「各教科の評価・評定の方法」をホームページに載せている学校があります。提出物や実技テストが何に使われるかが分かります。
  • 提出物は「出す」から「評価される出し方」へ。詳しくは提出物と内申にまとめています。
  • 実技4教科を後回しにしない。入試では2倍で数える教科です。

当塾の立場

国立個別指導塾は、国立市中3丁目・大学通り沿いの、完全1対1の個別指導塾です(武蔵野個別指導塾の姉妹校)。国立第一中・国立第二中・国立第三中の定期テストと提出物を軸に、実技4教科も含めて内申を取りにいく授業を組みます。

出典

  1. 東京都教育委員会「都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和7年12月31日現在)の評定状況の調査結果について」(令和8年3月26日) https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/03/2026032606
  2. 同 別添「中学校等別評定割合(個表)」 PDF
  3. 同 参考資料1「令和8年度選抜の調査と令和7年度選抜の調査における都内公立中学校等の評定状況についての比較」 PDF
  4. 国立市教育委員会「令和7年度 教育委員会活動の点検・評価報告書」(令和8年7月) PDF

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