意外と知らない!高校受験をするなら知っておくべきこと(5)

▼4. 中学生活の9割を占める部活の影響

中学生活の中で大きなウェイトを占める存在のひとつが「部活動」です。学習塾での勉強はもちろん重要ですが、部活動に熱中するあまり、勉強時間が確保できずに高校受験で苦戦する生徒が多いのも事実。また、その逆に、部活動の経験を通じて身についた自己管理能力や集中力が勉強の成果にプラスに働く例も見受けられます。特に国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市など多摩地域の中学校では、部活動が盛んな学校が少なくありません。本節では、中学生活の9割を占めるとも言われる部活が、高校受験にどのような影響を及ぼすのかを詳細に解説し、部活と勉強を両立するための具体策や注意点を探っていきます。


4-1. 部活が長引くと受験勉強が圧迫される

(1) 夏までに引退しないケースのリスク

一般的な体育会系の部活動(サッカー部、野球部、バスケ部、バレー部など)は、多くの場合、中学3年生の夏(7月~8月)に引退することが多いです。夏の大会(中体連の予選など)が最終戦となり、その後は受験勉強に専念できるようにスケジュールが組まれる学校がほとんどです。しかし、すべての部活がそうというわけではありません。

  • 陸上部: 秋口まで公式大会があるケースが多く、8月どころか9月、10月の大会に出場し続けることも珍しくない。

  • 吹奏楽部: 音楽系の部活は秋頃(文化祭シーズン)まで大きな発表会やコンクールがあり、ここまでは受験勉強に集中できない生徒が多い。

こうした部活動に所属する生徒の場合、他の生徒が夏休みから受験勉強を本格化させる中、自分だけ部活と勉強の両立をしなければならず、圧倒的に時間が足りなくなるリスクを抱えています。

(2) 部活への情熱が高いほど学習時間が減る

中学2年生までは部活に夢中になるあまり、定期テスト前も練習を休まない、土日も大会にフル参加という生徒が大勢います。それ自体は悪いことではなく、むしろ部活から得られるチームワークや責任感、体力は人生の財産になるでしょう。しかし、高校受験のスケジュールを考えると、「中2の秋から中3の夏までに基礎固めを終わらせる」ことがセオリーです。この“基礎固め”の時期に部活に全力を注ぎすぎると、特に英語や数学などの積み上げ科目で大きな学力差が生まれてしまい、中3になってからの挽回が厳しくなってしまうのです。


4-2. 陸上部・吹奏楽部は要注意

(1) 陸上部の秋大会と受験勉強の衝突

陸上競技は年間を通じて大会が組まれることが多く、秋口に大きな大会や予選が入ることが珍しくありません。周囲が8月で部活を引退したあとも、自分だけ10月まで続けなければならないケースでは、中3の「最も大事な時期」に勉強に割ける時間が極端に少なくなる恐れがあるのです。

  • 時間管理の難しさ: 平日夕方の練習、週末の試合や合宿などでまとまった学習時間が確保しにくい。

  • 体調管理の問題: 陸上競技は体力の消耗が激しく、帰宅後にヘトヘトで勉強に集中できない生徒も多い。

(2) 吹奏楽部の秋コンクール・文化祭

吹奏楽部も、コンクールシーズンや文化祭の発表が秋に集中しがちで、中3の2学期になっても本格的な練習やリハーサルが続きます。夏休みに合宿を行う部もあり、「夏休み=受験勉強の勝負時」と言われる時期が、ほぼ吹奏楽に取られてしまうのです。

  • 文化祭直前は練習が過密: 平日は放課後の練習が長引き、週末も朝から晩まで練習、というスケジュールが数週間続くケース。

  • 指揮者やパートリーダーが抱える責任: 自分一人が抜けると全体の演奏に支障が出るため、簡単に休みづらいという心理的プレッシャーが大きい。


4-3. 「退部」も視野に入れるかどうか?

(1) 中途退部のメリットとデメリット

部活動を途中で退部し、早めに受験勉強に専念するという選択肢もあります。特に難関都立高校や私立上位校を目指す生徒の場合、受験勉強へ集中するメリットは計り知れません。実際、塾業界では「秋まで続く部活なら、中2の段階で退部を検討するのもやむなし」という意見もあります。

  • メリット

    1. 学習時間を十分確保できる。

    2. 体力や精神的な負担が軽くなり、他教科への対策をバランスよく行える。

    3. 特に一次関数・二次方程式など中2後半~中3序盤のつまずき単元をしっかり補強できる。

  • デメリット

    1. 部活動で得られる思い出や達成感を失う。

    2. 顧問や仲間との関係が気まずくなる可能性。

    3. 内申点での評価(部活動実績)がやや不利になることがある。

(2) 続ける場合の工夫

すべての生徒が退部という極端な選択をする必要はありません。どうしても部活を続けたい生徒には、以下のような対策が求められます。

  1. 時間割の徹底管理: 平日の練習が終わってから就寝までの数時間を“勉強タイム”と決め、ダラダラしない。

  2. 休日の午前・夜をフル活用: 部活がある昼間を避けて、朝型や夜型の学習習慣を確立する。

  3. 短時間の高効率学習: ポモドーロ・テクニック(25分集中+5分休憩など)を活用し、疲れていても集中力を維持するトレーニングを行う。

  4. 塾やオンライン教材の利用: 自分だけでは追いつかない場合、マンツーマン指導や映像授業を利用してピンポイントの弱点補強をする。


4-4. 部活と内申点の相関関係

(1) 部活が内申点にプラスになる場合

中学校によっては、部活動への取り組み姿勢や実績が「評価項目」としてカウントされるところがあります。定期テストの点数だけでなく、「部活でのリーダーシップ」「大会での入賞」「部活動を通じての態度や努力」などが担任や顧問教員の評価を高め、結果的に内申点アップにつながるケースも。

  • 部活動実績の報告: 公式戦の結果や部内での役割を教師が高く評価してくれる場合、評定にプラスの影響が出る。

  • チームでの協調性: 部活仲間との関係を良好に保つ姿勢や、練習への積極性が好印象を与えることも。

(2) 部活が学業への負担となり内申を落とす可能性

一方で、部活の時間が長引くあまり、定期テスト対策が疎かになると、教科の評定が下がり、内申点全体を落とすリスクがあります。特に、中2後半の数学や英語で大きくつまずいたまま部活を優先すると、1学期や2学期の通知表が想定外に低くなることが少なくありません。これは都立入試での3割加算や、私立高校の推薦基準に直接響くため、結果的に部活があだとなる恐れも。


4-5. 「9割を占める部活」をうまく活かす方法

(1) 精神的成長と学習効率の両立

部活動で得られるのは技術や体力だけではありません。チームメイトとの連携や試合・コンクールを通じた成功体験、挫折を乗り越える力など、中学時代の部活経験は高校以降の人生にも大きくプラスになります。一方で、受験を控えた中3生は学業との両立が前提です。**「部活の経験を自分の糧にしつつ、学習面での犠牲を最小限に抑える」**ことが理想的なバランスといえます。

■ 具体的な工夫

  1. 部活のオフ日を事前に把握する: 休みの日や短縮練習の日をフルに活用し、単元の復習・テスト勉強を集中して行う。

  2. スキマ時間学習: 朝練前や移動中に暗記カード・英単語アプリを使い、短時間でコツコツ知識を積み上げる。

  3. 学校ワーク・課題の早期着手: 提出物の期限ギリギリに焦らず済むよう、部活が忙しくない日に先行して仕上げる。

(2) 保護者や顧問、塾講師と連携する

部活動を続けながら受験勉強も頑張るには、周囲の理解と協力が欠かせません。特に保護者は、生徒の疲労や生活リズムを把握し、夜更かしや朝練との兼ね合いを上手にコントロールしてあげる必要があります。また、部活の顧問に対しても「この時期は大事なテストがあり、練習に参加できない日があるかもしれない」と事前に相談しておくと、トラブルを回避しやすいです。さらに、国立個別指導塾のような塾では、生徒が部活で忙しい時期に合わせて学習スケジュールを柔軟に組み替えられるため、遅れている単元や苦手科目の対策を効率よく進めることができます。


4-6. まとめ

ここまで、中学生活の9割を占めるとも言われる「部活動」が、高校受験にどのような影響を与えるのかについて詳しく見てきました。その要点は、以下の通りです。

  1. 部活が長引くと、受験勉強に割ける時間が圧倒的に少なくなる

    • 陸上部や吹奏楽部など、秋頃まで公式戦やコンクールがある場合は要注意。

    • 他の生徒が夏に引退し本格的に受験勉強を始める中、自分だけ出遅れる可能性が高い。

  2. 中2の段階で基礎固めを終わらせる重要性

    • 数学の一次関数、英語の不定詞・動名詞など中2後半で扱う単元が受験の要となる。

    • 部活に熱中しすぎて勉強が疎かになると、中3で取り戻すのは容易ではない。

  3. 退部の決断と継続する場合の工夫

    • 部活を途中で退部して勉強に専念するかどうかは賛否両論。

    • 続ける場合は、時間割の徹底管理やスキマ時間活用など効率的な学習計画が必須。

  4. 部活と内申点の絡み

    • 学校によっては部活動の実績や態度をプラス評価するところもあるが、定期テスト対策がおろそかになれば内申点を下げるリスクが高い。

    • 部活が大変でもテスト前はしっかり休む、あるいは早めに範囲をこなす戦略が必要。

  5. 部活を活かした自己成長と学習効率向上

    • チームワークや責任感など、部活で得られる精神的成長は高校受験のみならず、その先の大学受験や社会生活にも活きる。

    • 逆に、部活と勉強を両立するなかで培われたタイムマネジメント能力や集中力は、合格へ直結する大きな武器になる。

国立個別指導塾では、こうした部活動との両立問題を抱える生徒にも柔軟に対応しています。たとえば、陸上部や吹奏楽部で忙しい中3生には、練習スケジュールに合わせて夜の時間帯や休日の午前中など短い時間でも効果的に学習できるシステムを提案。ポモドーロ・テクニック(25分集中+5分休憩)やアクティブリコールなど、短時間で高い学習定着率を実現する方法論をマンツーマンで指導することで、「部活漬けの毎日だから勉強は無理」と諦めていた生徒でも成績を伸ばすことが可能です。さらに、定期的な保護者面談やカウンセリングを通じて、疲労が溜まりすぎていないか、学校の提出物が滞っていないかなど細かくフォローし、内申点管理も同時に行います。

結論として、「部活と勉強は相反するものではなく、適切なマネジメント次第で相乗効果を生み出すこともできる」という点を押さえておきましょう。確かに、秋まで引退が延びるような部活は受験に不利な面もありますが、それを補うだけのメリットや精神的な成長が得られることも多々あります。大切なのは、自分が志望校合格を本気で目指すのであれば、どのタイミングで部活に集中し、どのタイミングで勉強に重きを置くかを明確に決めることです。

  • もし本当に受験を優先したいなら: 中2の終わりごろから部活との折り合いをつけ、中3の夏前に退部または活動ペースを下げる勇気が必要。

  • 続ける場合は: 先述のように時間管理や優先順位づけを徹底し、夜型・朝型どちらかでも集中勉強時間を確保する。部活が終わるのが遅くなる日こそ、帰宅後の1時間をどう活用するかが勝負になる。

最後に、保護者や顧問、塾講師と協力しながら計画的に乗り切ることで、部活も受験も両方ともやりきったという充実感を得られる生徒も少なくありません。国立個別指導塾はそうした「二刀流」の生徒を全力でサポートし、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを発揮できるよう導きます。
結果として、部活で培った“粘り強さ”や“協調性”が、勉強にも大きく活きる場面は多いですし、合格後の高校生活や大学受験でさらに加速をつける生徒も数多く存在します。部活と勉強の両立という一見難しい課題をクリアできれば、中学卒業後の進路選択においても大きな自信となるでしょう。

「中学生活の9割を占める」といわれるほど密度の高い部活動は、たしかに受験勉強を圧迫する要因でもありますが、やり方次第で本人の成長を助けるエンジンにもなり得ます。部活と受験をどう折り合いをつけるか、退部も含めて検討するか――そうした悩みを抱える方はぜひ、国立個別指導塾の個別カウンセリングや学習指導を活用してみてください。あなたの大切な中学時代を充実させながら、志望校合格へと近づくための具体的な道筋を一緒に描いていきます。

▼5. 中三になってから高校受験をするは間に合わない

中学3年生に進級してから「さあ、受験勉強をスタートしよう!」という声が聞こえてくるのは、決して珍しいことではありません。クラブ活動や学校行事、友人との交流などに熱中し、中2まではあまり受験を意識してこなかった生徒も多いでしょう。しかし、実際のところ、高校受験の出題範囲は中1・中2の学習内容が大きな比重を占め、中3になってからの追い込みだけでは取りこぼしが多くなりやすいのが現実です。特に、国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市などの多摩エリアでは、都立高校や私立高校の難易度が年々高まっており、受験生同士の競争も激化しています。本章では「中3になってから高校受験を始めると、なぜ間に合わないのか」を徹底的に解説し、早期対策の必要性と具体的な学習計画の組み方を詳述します。


5-1. 高校受験で出題範囲の2/3が中2まで

(1) 中2までの学習内容が基礎中の基礎

高校入試問題を分析すると、実は中1・中2で習う単元が全体の6~7割を占めるという統計があります。特に英語や数学は「積み上げ」型の科目であり、中1や中2の内容をしっかり理解していないと、中3で新しく学ぶ単元はもちろん、実際の入試問題を解く際にも大きな支障が出るのです。

  • 英語: 中1・中2で文法の大枠(一般動詞、be動詞、疑問文、助動詞、時制、比較、不定詞や動名詞など)を学ぶ。ここが弱いと長文読解や英作文が成り立たない。

  • 数学: 中2の一次関数、連立方程式までに確立しておくべき計算力・解法思考が不足すると、中3で扱う二次方程式や関数の応用問題に手も足も出なくなる。

(2) 中2までに7割が決まる

よく「中3の夏から頑張れば大丈夫」という言葉が聞かれますが、実際には中2の段階で基礎固めができているかどうかで、受験の成否がだいたい決まってしまうという厳しい現実があります。中3になってからの学習内容が加わると、「過去2年分の復習+中3の新単元+実戦的な受験対策」で一気に負荷が高まり、時間がいくらあっても足りなくなるからです。中2までに取りこぼした内容が多いほど、そのリカバリーに膨大な時間と労力がかかり、最終的に“間に合わない”という結果に陥るリスクが増大します。


5-2. 数学の“二大つまずき単元”が中2で登場

(1) 一次関数と連立方程式が分水嶺

中学数学の単元の中でも、**「一次関数」「連立方程式」は特につまずきやすい領域だとされています。いわゆる文系・理系の分岐点が、この一次関数の理解度でほぼ決まるという声もあるほど。一次関数は変化の割合や傾き・切片といった抽象的な概念を扱い、応用問題では幾何や図形、さらには文章題を組み合わせた難度の高い問題も登場します。もし中2の後半にここで理解が曖昧なままだと、中3で学ぶ「二次方程式」「二次関数」**なども大きく影響を受け、雪だるま式に難易度が増してしまうわけです。

  • 連立方程式: 文章題や図形問題へ応用範囲が広いため、解法パターンが身についていないとあとで再学習が大変。

  • 一次関数: グラフの読み取りや傾きの概念に不慣れな生徒は特に応用問題で苦戦しがち。

(2) 中3で一気に学ぶ単元が加速

中3になると「二次方程式」「平方完成」「二次関数」「相似」「三平方の定理」など、より高度かつ複雑なトピックを集中的に学ぶため、中2までの土台がガタガタだと追いつくのがほぼ不可能に近い状態に陥ります。部活動や学校行事などに時間を取られながら、これらの単元を同時進行でマスターするのは相当な負担です。結果として、定期テストでも成績が伸び悩み、内申点を稼げず、受験本番でも苦戦する――という悪循環にハマるケースが多発するのです。


5-3. 英語の不定詞・動名詞も中2後半で学ぶ

(1) 英語3大つまずき単元

英語でも中2後半は一つの山場といえます。**不定詞(to+動詞の原形)動名詞(~ing形)**の用法が本格化するのがちょうど中2の後半から中3初頭にかけて。ここをしっかり理解していないままだと、比較・関係代名詞・分詞などの応用文法を学ぶ際に混乱が生じやすくなります。

  • 不定詞: 名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法など、使い分けを誤ると英文法全体が崩れる。

  • 動名詞: 動名詞を目的語に取る動詞や、to不定詞との使い分けなどが曖昧なままだと、高校受験の英作文や読解で大きな失点につながる。

(2) 読解やリスニングへの影響

英語は文法知識が読解力・リスニング力にも直結する科目です。不定詞や動名詞の使い分けを理解せずにテキストを読もうとすると、重要な文意を取り違える危険が高いのはもちろん、リスニングでも意味のつかみ所が分からなくなります。中3になってからまとめて復習しようとしても、学校の新単元(分詞、関係代名詞など)が次から次へと進行していくため、同時並行で取りこぼし分を補うのは至難の業です。


5-4. 中2の夏〜秋が勝負

(1) “中3の夏休みから頑張る”では遅い理由

高校受験全体を通して「夏休みが勝負」というフレーズがよく使われます。確かに中3の夏に集中して勉強すれば、苦手科目の克服や受験問題への本格的対策が一気に進むケースもあります。とはいえ、それはあくまで中2までの基礎がある程度できている生徒が前提です。中2の段階で大きな取りこぼしがあると、中3の夏になっても復習量が膨大になり、新たに学ぶべき内容と重なってオーバーワークに陥ります。

(2) 都立入試の過去問を中2から解く生徒も

国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市のように、都立高校や私立上位校への志望が高い地域では、「中2から志望校の過去問を解き始める」生徒が珍しくありません。早い段階で出題傾向を把握し、中1・中2の内容で解ける問題がどれだけあるかを確かめつつ、足りない部分を補強することで中3に入ったときにはかなりのアドバンテージを持てるのです。

  • 理想的なスケジュール:

    1. 中2の夏休みに都立共通問題や私立一般入試の過去問を部分的に試す。

    2. 問題を通じて、苦手な単元や習っていない範囲を把握。

    3. 中2の秋~冬にかけて基礎固め+部分的な応用対策を行い、学年末までに中1・中2の総復習を完了。


5-5. 中3になってからの苦手単元総復習は困難

(1) 新単元が次々と押し寄せる

中3の1学期・2学期には、数学や英語をはじめとして難易度の高い単元が矢継ぎ早に登場します。学校行事や部活動の引退試合、文化祭なども重なり、思うように復習時間を確保できない生徒が多いのが実情です。すると、中1・中2で苦手だった部分を合わせて再学習するだけのまとまった時間が取れず、中途半端な理解のまま模擬試験や実力テストを迎えてしまうことになります。

(2) 定期テストと受験対策の両立

さらに、中3の2学期には内申点に直結する定期テスト(期末試験など)が待ち受けています。都立高校であれ私立高校であれ、内申点は合否を左右する大きな要素なので、定期テスト対策を怠れませんが、そこに受験対策(過去問演習・模試対策など)が重なると、時間があっという間になくなります。結果的に、苦手単元の総復習どころか、現行の単元ですら十分にこなせないまま冬を迎えてしまう生徒が後を絶ちません。


5-6. 中2〜中3春の過去問10年分攻略

(1) 先取り演習で入試形式に慣れる

高校受験で高得点を取るためには、問題形式に慣れることが不可欠です。都立の過去問や私立高校の過去問を通じて、どんな出題パターンが多いのかを把握し、時間配分や答え方のコツを早期に身につける必要があります。理想的には、中2の冬~中3の春にかけて10年分ほど解いてみると、よく出る単元や苦手分野が明確になり、対策の方向性がはっきりするのです。

  • 国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市などでは、都立上位校や私立難関校を目指す生徒が多いため、この“先取り過去問演習”は半ば常識化しているともいえます。早めに始めた生徒は中3の夏までに過去問を複数回転させ、同じ問題でも得点率が上がっていく実感を得やすいです。

(2) 苦手単元は演習→解説→再演習の反復が肝要

過去問を解いた際に苦手が見つかったら、その単元を参考書や問題集で復習し、もう一度同じ過去問を解き直す作業が効果的です。この“演習→解説→再演習”のサイクルを何度も回すことで、「たまたま解けた」「たまたま間違った」という曖昧な状態を排除して、本当に理解できているかを検証できるのがポイント。

  • 数学例: 一次関数の応用問題で毎回つまずく → 解法のプロセスをノートに整理 → 1週間後に再度同じ問題に挑戦。

  • 英語例: 不定詞の形容詞的用法でミス → 解説書を読み、例文を丸暗記 → しばらくして同じ問題を解いてみる。


5-7. 数学一次関数をマスターしないと二次関数も崩壊

(1) 一次関数がすべての基礎

先に述べたように、数学の“二大つまずき単元”である一次関数は、中2後半で学ぶ内容です。ここでしっかり「傾き」「切片」「変化の割合」などの概念を腑に落としておかないと、中3の二次方程式や二次関数の学習で混乱が広がりやすいのが特徴です。特に図形領域と連動した問題や、実際の応用問題になると、一次関数の仕組みを理解しないまま新しい概念を加えると頭がパンクしてしまう生徒が少なくありません。

■ 図形や座標幾何との絡み

一次関数や二次関数は、平面上の図形や座標幾何の概念とも密接に関連します。例えば、三角形や台形の面積を関数の考え方で解いたり、直線と放物線の交点を求める問題など、「関数×図形」の融合問題は受験でも定番です。一次関数でつまずいたまま中3に突入すると、こうした融合問題でほぼ手が止まってしまうため、偏差値が大きく下がる原因となります。

(2) 国立個別指導塾が提案する“先取り学習”

国立個別指導塾では、中2の早い段階、あるいは中1の段階からでも「数学の先取り学習」をすすめる方針を取っています。たとえば、連立方程式や一次関数を中2の夏休み前には一通り終わらせてしまい、2学期からは応用問題や定期テスト対策に集中するという形が理想的です。こうすることで、中3になったときには二次方程式や二次関数の学習にスムーズに入れ、余裕を持って“過去問演習”に移行できるのです。


5-8. 英語の文法単元は連鎖的に繋がっている

(1) 不定詞→動名詞→分詞→関係代名詞の流れ

英語文法は基本的に、前の単元がしっかり身についている前提で次の単元に進む設計です。たとえば、不定詞(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)をきちんと区別できていないと、動名詞や分詞との使い分けを理解するのが極めて難しくなります。さらに、分詞を理解していないと、関係代名詞による複文や分詞構文の学習で混乱が大きくなり、読解問題や英作文で致命的なミスを連発する危険性も高まるのです。

(2) 中3文法:比較・受動態・関係代名詞

中3で扱う代表的な単元には「比較級・最上級」「受動態(be動詞+過去分詞)」「関係代名詞(who・whichなど)」があり、入試の長文問題でも頻出です。しかし、不定詞や動名詞といった中2文法が抜け落ちていると、そこに付随する過去形・現在完了形、助動詞の活用ルールとのコンビネーションがあやふやになり、得点力が極端に落ちてしまいます。

■ リスニング・スピーキングへの影響

さらに、英語は文法理解が不足するとリスニングやスピーキングにも悪影響が出ます。助動詞や時制、主語・動詞の整合性が意識できないまま音を聞いても、一瞬で文構造を誤解する恐れがあります。中3になって焦って“シャドーイング”や“リスニング演習”を始めても、文法の基盤がないと向上スピードが遅く、英検や本番入試のリスニングパートで苦戦しやすいのです。


5-9. 今からでも遅くない!夏休み集中強化

(1) 中3夏のリカバリー策

ここまで「中2の段階で対策を始めないと間に合わない」という話をしてきましたが、既に中3を迎えてしまった生徒はどうすれば良いのでしょうか。確かに遅いスタートではあるものの、“今からでもやるべきこと”を明確にし、最大限努力すれば合格可能性を高められます。特に、夏休みは部活動が引退した後に初めて訪れる大きな学習時間の塊となる場合が多いため、この期間に集中的な苦手潰しを行うことが鍵となります。

  • 英数の復習計画: 中2までの内容を時期ごとに分割し、1日2時間ずつでも良いので一気に解き直す。

  • 過去問演習の導入: いきなり高校入試の過去問に挑むことで、自分の弱点を可視化し、そこを重点的に補強する。

  • 質問環境の整備: 塾や家庭教師など、疑問点をすぐに解決できる場を確保し、同じミスを繰り返さない。

(2) 学校ワーク・提出物の期限管理

中3の2学期以降は内申点を決定づける定期テストが待ち構えています。もし夏休み明けの段階で学校ワークなどに追われているようなら、スケジュールを見直して「部活引退後、1週間以内にワーク類を全部終わらせる」などの具体的ゴールを設定しましょう。国立個別指導塾では、生徒一人ひとりの生活リズムに合わせた個別学習計画を立案し、無駄なく夏休みや秋の時期を活用できるようコーチングを行っています。


5-10. まとめ

「中三になってから高校受験をするは間に合わない」――この言葉は極端に聞こえるかもしれませんが、現実には多くのデータと現場の声がそれを裏付けています。特に中1・中2でつまずいたままの英数がある場合、中3になってから“新単元の学習”と“過去の苦手単元の復習”を同時並行で進めるのは非常に大変です。部活動や文化祭など学校行事との兼ね合いを考えると、1日あたりに割ける勉強時間には限度があり、とても「一から総復習」をする余裕がないというケースがほとんどなのです。

  1. 高校受験出題の2/3が中2までの範囲

    • 英語の文法や数学の一次関数など、基礎だが重要な単元が多く配置されている。

    • ここが抜け落ちると、中3で学ぶ発展単元にも影響が連鎖する。

  2. 中2後半が英数最大の山場

    • 英語では不定詞・動名詞、数学では一次関数・連立方程式が登場する時期。

    • これらを曖昧に済ませると、中3の二次方程式や分詞・関係代名詞にまで被害が波及。

  3. 中3の学習負荷が膨大

    • 新単元(英語なら比較・受動態、数学なら二次関数・三平方の定理など)を学びつつ、過去の苦手単元を復習し、部活や定期テストにも対応しなければならない。

    • 内申点も確保しなければならないため、時間がどれだけあっても足りなくなるリスク。

  4. 実際には中2の段階で受験準備を始める生徒が多数

    • 難関都立や私立上位校を目指す生徒は、中2の秋・冬から過去問演習に着手し、苦手単元を早期に洗い出す。

    • 中2までに基礎を固めておけば、中3の夏~秋には応用問題や模試対策に集中できるため、合格率が高まる。

  5. それでも中3スタートしか選べないなら、最優先課題を明確化

    • 中3夏休みや部活引退後の時期を活用し、英数の苦手単元を一気に潰す。

    • 過去問で弱点を抽出→専門書や塾の解説で理解→再演習のサイクルを猛スピードで回す。

    • 合わせて内申点を上げる工夫(提出物・ノート・定期テスト対策)を怠らない。

ここで強調したいのは、「中3になってからでも、不可能ではない」という部分です。もちろん、中2の段階から計画的に勉強を進めるのがベストですが、事情があって出遅れた生徒も、正しい方法で努力すれば一定の合格可能性を確保できます。ただしそのためには、無駄の少ない学習法や手厚いサポートが必須です。独力でやろうとしても、どこから手を付ければいいかわからずに時間だけが過ぎ、結局“もう遅い”状態に陥るパターンを何度も見てきました。

国立個別指導塾では、マンツーマンの完全個別指導を通じて「中3から始める受験勉強」の生徒にも対応しています。各教科の弱点を短期間で分析し、必要最低限の重要単元を優先的に攻略する“時短学習プラン”を作成。さらに、定期テストや内申点アップとの両立方法、部活動・学校行事とのスケジュール調整なども含め、総合的にコーチングを行うのです。結果として、スタートが遅れた生徒でもギリギリ間に合う逆転合格が生まれるケースが珍しくありません。

結論として、高校受験の基礎は中2までに大半が確立されており、中3からの初動では明らかにハンデが大きいのが現実です。しかし、それでも諦めるのではなく、今できる最善策を早急に実行に移すことが合格への道を切り開くカギとなります。もしあなたやお子さまが「まだ取り返せるのか」と不安を抱えているなら、ぜひ一度、国立個別指導塾のカウンセリングや体験授業を受けてみてください。私たちが徹底的に現状を分析し、志望校合格へ向けて最短ルートを一緒に描いていきます。高いハードルであっても、正しい方法と努力を続けるなら、合格の扉は決して閉ざされていないのです。

ここまで「高校受験をするなら知っておくべき5つのこと」と題して、

  1. 首都圏の高校受験の理・社は中学受験より簡単

  2. 首都圏の高校受験では内申点が合否を大きく左右する

  3. 公立高校と私立高校の受験ではアプローチが全然異なる

  4. 部活で中学生活の9割が決まる

  5. 中三になってから高校受験をするは間に合わない

という5つの大項目を深掘りしてきました。どの項目も、実際に国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市をはじめとした多摩エリアの中学生や保護者が抱える共通の悩みや疑問に直結するテーマだったと思います。本章では、それぞれのテーマを総合的に振り返りつつ、高校受験を成功へ導くために「何を意識し、どう行動すべきか」を改めて整理してみましょう。


6-1. 首都圏の高校受験の理・社は中学受験より簡単

(1) “簡単”ゆえの落とし穴

「中学受験の理社は小学生とは思えないほどハイレベル」「それに比べると高校受験の理社は教科書ベースで楽勝」といった意見を耳にすることがあります。実際に、開成・麻布・武蔵といった中高一貫の難関校の中学受験問題は非常に高度で、多数の小学生が塾で詰め込み勉強をしています。そのため、既に中学受験を経験した生徒から見ると、高校受験の理社が「簡単に」見えるのは事実と言えるでしょう。

とはいえ「簡単=手を抜いていい」というわけではありません。都立入試(共通問題)や県立入試では、理社の問題が教科書範囲を中心に出題されるため、多くの受験生が高得点・満点近くを狙います。つまり、理社で多少ミスをすると、みんながほぼ満点を取る中で自分だけ失点し、大きく順位を下げかねません。「教科書レベルだから安心」と油断するのではなく、問題演習や用語暗記、資料読み取りを徹底し、確実に満点を狙う意識が大事です。

(2) 中学受験経験の有無による格差

中学受験を経験している生徒は、定期テストや模試でも理社を“感覚的に処理できる”場合があり、高校受験生の中ではアドバンテージを持ちやすいといえます。一方、中学受験をしていない生徒は焦る必要はありません。理社は暗記や教科書レベルの理解で高得点を取れる科目でもあるため、短期間の詰め込みでも成果を出しやすい特性があります。だからこそ、早めに要点を押さえておくかどうかで大きく差がつくのです。


6-2. 首都圏の高校受験では内申点が合否を大きく左右する

(1) 内申点が最大3割のウエイト

都立高校の一般入試では、内申点が3割前後を占めることが一般的で、私立高校でも単願・推薦などでは内申が一定基準を満たしていれば“事実上の合格”というケースが多々あります。これは中学受験や大学受験(一般入試)にはない特徴で、「学力以外が合否を左右する」要因が強いと言わざるを得ません。

(2) 定期テストと提出物がカギ

内申点は基本的に「定期テストの得点」「授業態度」「提出物の完成度」などで評価されるため、日頃の学校生活をどう過ごすかが極めて重要になります。特に、偏差値はそこそこ高いのに提出物を出さない、定期テストでそこまで本気を出さない生徒は、多くの公立・私立ともに“不利”になってしまうのが高校受験の現実。成績表に4や5が並んでいる生徒は、それだけで受験を優位に運べる可能性があるわけです。

(3) 学校による評価基準の違い

絶対評価の導入で、中学校ごとの内申点のつけ方にバラつきが生じ、中には「厳しめの学校」「やや甘めの学校」が存在すると言われています。これは不公平にも見えますが、制度上考慮されないのが現状。国立個別指導塾では、この事実を踏まえ、学校ワークや提出物のクオリティを最大限引き上げるサポートを行い、“厳しめの学校”に通う生徒でも可能な限り内申を稼げるよう指導しています。


6-3. 公立高校と私立高校の受験ではアプローチが全然異なる

(1) 「5教科広く浅く」対「3教科狭く深く」

公立高校(都立など)の入試は5教科(国数英理社)を幅広く対策する必要があり、内申点も含めて「総合力」が問われます。一方、私立高校(一般的には国数英の3教科)は範囲を絞れる反面、問題の難易度が高めで応用力が要求される傾向が強いです。したがって、自分が得意な科目・苦手な科目をどこまで克服できるかで、どちらを本命にするかの戦略が変わってきます。

(2) 併願パターンの活用

多くの受験生が「公立(都立)第一志望+私立併願」あるいは「私立本命+都立併願」の二軸受験を選びます。ここで重要なのは、私立併願の場合は推薦や単願で内申点がものを言う学校がある一方、都立(公立)では5教科の当日試験と内申点が合否の鍵を握るという違いを同時に対策しなければならない点です。国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市など多摩エリアの中学生は、塾などで両方に対応した学習スケジュールを組むのが一般的になっています。


6-4. 部活で中学生活の9割が決まる

(1) 部活との両立問題

中学生にとって部活動は友情や自己実現の場であり、心身を成長させる大切な活動です。しかし、受験時期にはどうしても学習時間との兼ね合いが出てきます。特に秋口まで大会がある陸上部や、コンクールがある吹奏楽部などは、他の生徒が受験勉強に本腰を入れる夏から秋にかけて活動が続くため、大幅に学習時間を奪われるリスクがあります。

(2) 続ける? 退部する? その選択と覚悟

部活を途中で退部して受験に専念するか、続けながら時間をやりくりするか――これは大きな判断です。退部すれば確実に勉強時間を増やせる一方、得られる経験や部活仲間との思い出を手放すことにもなります。逆に続ける場合は、スキマ時間や夜間・早朝を徹底的に活用するなど、計画的な学習が必須です。国立個別指導塾では、生徒や保護者と相談しながら、部活と受験の両立を可能にする学習プラン(ポモドーロ・テクニックや短時間集中学習など)を提案しています。


6-5. 中三になってから高校受験をするは間に合わない

(1) 中1・中2の基礎固めがカギ

高校受験の出題範囲の大半は中1・中2の内容で構成され、とりわけ英数の積み上げ型科目は中2後半が大きな山場です。ここを曖昧に済ませると、中3で新単元と復習を同時進行しなければならず、時間がいくらあっても足りないという事態に陥ります。「中3の夏から本気を出す」で追いつく生徒は、もともと中2までの基礎がある程度完成しているケースが多く、初めから大きく遅れを取っている生徒には厳しい現実が待ち受けています。

(2) それでも遅れてしまったら

やむを得ない事情で中3まで本気の受験勉強を始められなかった生徒もいるでしょう。その場合でも、学習内容を取捨選択し、もっとも配点が高い単元や苦手を集中して攻略する方法が残されています。とはいえ、独力で判断するのは難しく、短時間で効率的に弱点を潰す計画が不可欠です。塾や家庭教師の力を借りながら、過去問を活用し「どこで点が取れるか」にフォーカスした戦略を立てることが、挽回への近道となるでしょう。


6-6. 国立個別指導塾の総合サポート

これまでの5つのトピックすべてを踏まえ、国立個別指導塾では以下のような多面的なサポートを行い、受験生それぞれのニーズに応えています。

  1. 内申点対策:

    • 定期テストの予想問題や学校ワークの効果的な解き方を指導し、提出物を丁寧に仕上げる習慣を定着させる。

    • 授業態度(発言、質問)を評価につなげるコツを伝え、コミュニケーション面でもサポート。

  2. 受験校別対策(都立・私立・難関校・中堅校):

    • 都立共通問題+独自問題への対応をセットで実施し、理社の基礎固めから英数国の応用までカバー。

    • 私立上位校を受験する生徒には3教科の深堀りと過去問演習を中心に、単願・推薦狙いの場合は内申の確保も並行して行う。

  3. 部活と勉強の両立:

    • 部活スケジュールに合わせた授業時間の調整や、短時間集中学習のノウハウを提供。

    • 陸上部や吹奏楽部の秋大会・コンクールが長引いても、夜間や休日を有効活用できる学習計画を提案。

  4. 中2・中3をつなぐ先取り学習:

    • 中2のうちに英数の重要単元を先取りし、中3での二次関数・分詞構文といった難単元へスムーズに移行できるよう準備。

    • 過去問分析を早い段階から行い、自分の弱点やよく出る単元を明確化。

  5. 長期目標としての大学入試も視野に:

    • 難関高校を目指す生徒には英語4技能や国語の論理力を強化し、大学入試(総合型選抜・学校推薦型選抜など)にも活きる“本物の学力”を育成。

    • 英検取得や小論文指導など、早期から準備しておけば高校入学後も大幅にリードできる。


6-7. 総合まとめ

  1. 理社の容易さに潜む落とし穴
    首都圏の高校受験理社は中学受験と比べれば簡単だが、油断すれば満点争いに乗り遅れ、他者との差が大きくなる。しっかり教科書レベルの用語暗記・資料読み取りを極めるべし。

  2. 内申点が勝敗を分ける
    都立であれば3割、私立の単願・推薦なら内申基準を満たすだけで事実上合格など、高校受験ならではの“学力以外”の影響力が大きい。定期テスト・提出物・授業態度を軽視しないこと。

  3. 公立と私立、広く浅くと狭く深く
    公立(都立)は5教科+内申という総合力が必要。私立は3教科だけに集中できる反面、問題が難しく、内申次第では推薦で楽勝か、一般受験で厳しい戦いかに分かれる。

  4. 部活と勉強の両立こそ最大の課題
    秋口まで続く部活動は受験勉強を圧迫し、引退のタイミングを誤ると大きなロスとなる。退部か継続かを含め、自分の受験戦略と部活仲間との関係を総合的に考えよう。

  5. 中3スタートは基本的に遅い
    高校入試の7割は中2までの内容。英語の文法や数学の一次関数など重要単元が中2後半に集中するため、この時期に基礎固めをしておかないと、中3で新単元を学びながら復習する負担が倍増する。それでも遅れてしまった場合は“短期間・高効率”の学習が不可欠。

国立個別指導塾では、これらの要素をすべて踏まえ、マンツーマンの完全個別指導で生徒一人ひとりの状況に合わせたカリキュラムを提供しています。内申点アップ、理社の満点対策、英数国の応用力強化、部活との両立法など、様々な角度から学習を最適化することで、多摩エリアの受験生たちを合格に導いてきた実績があります。

最後に強調したいのは、「高校受験は通過点であり、ゴールではない」ということ。高校入学後、さらに大学受験や社会人としてのキャリア形成が待っています。中学受験や高校受験の経験をどう将来に活かすかが、より本質的な問題です。だからこそ、高校受験の対策を通じて身につく自己管理能力や問題解決力は、人生のどんな局面でも大きな武器になるでしょう。

  • 早めの準備: 中1・中2から意識し、中2後半はとくに基礎単元を固める。

  • 内申点と学力の両立: 定期テストで安定点を取り、部活や提出物でも手を抜かない。

  • 部活や習い事との時間管理: 退部や活動縮小も視野に入れつつ、続けるならスキマ時間を徹底活用。

  • 過去問での弱点発見・早期補強: 中3夏前に一度過去問に触れてみると効率よく苦手を洗い出せる。

  • 大学入試や英検も視野に: 英検2級・準1級の取得、小論文対策などは高校入学後も有利に働く。

こうした総合的な視点を持てば、高校受験の準備期間が単なる“テストのための勉強”にとどまらず、自分の将来を大きく切り開くための素地を形成する素晴らしい機会になるはずです。受験というハードルを上手に利用し、成長の糧にできるかどうか――それはあなた自身の行動と選択にかかっています。

これまでの「5つのこと」を再度点検し、自分がどこで躓きやすいか、何を優先すべきかを見極めたうえで、早期行動を開始しましょう。国立個別指導塾は、こうした受験生の多角的な課題に対応し、学力面だけでなく時間管理・モチベーション・内申点アップなど多面的にバックアップする体制を整えています。もし少しでも不安や疑問を抱えているなら、ぜひ一度カウンセリングや体験授業を受けてみてください。一緒に最適なプランを描き、高校受験を成功へのステップに変えていきましょう。

大学入試の過去問を通して学ぶ日本(日本史編)

大学入試の過去問を通して学ぶ日本(日本史編)2

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【監修者】 宮川涼
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員。元MENSA会員。早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。一橋大学大学院にてイギリス史の研究も行っている。

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早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。
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