📘 単元名:ヒストグラムと相対度数
✅ 1. 公式・用語の定義
📌 【ヒストグラムとは?】
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階級(幅のある区間)ごとの度数を棒グラフで表した図
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棒と棒の間は空けない(連続する数値の分布を示すため)
📌 【相対度数とは?】
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ある階級の度数が、全体に占める割合(%または小数)
相対度数=度数全体の度数\text{相対度数} = \frac{\text{度数}}{\text{全体の度数}}
✅ 2. 解き方の考え方
🔷 ヒストグラムの作り方
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階級(例:0~9、10~19…)を決める
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各階級に入るデータの数(=度数)を数える
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縦軸に度数、横軸に階級で棒グラフを描く
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棒と棒は間を空けずに描くことが特徴
🔷 相対度数の求め方
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総度数(全データの個数)を出す
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各階級の度数を総度数で割る
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必要に応じて小数または%で表す
📝 3. 基本例題と途中式
📌 例題①:ヒストグラム作成
データ(点数):15, 22, 26, 33, 38, 41, 47, 52, 55, 57, 61, 68, 73, 77, 80
階級:
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10~19
-
20~29
-
30~39
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40~49
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50~59
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60~69
-
70~79
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80~89
◎ 度数を数える
階級(点数) | 度数 |
---|---|
10~19 | 1 |
20~29 | 2 |
30~39 | 2 |
40~49 | 2 |
50~59 | 3 |
60~69 | 2 |
70~79 | 2 |
80~89 | 1 |
→ この表を元に、横軸=階級、縦軸=度数でヒストグラムを作成。
📌 例題②:相対度数の計算
上記の表から、相対度数を求めて追加せよ。
総度数:15人
◎ 相対度数(小数)
階級 | 度数 | 相対度数(小数) |
---|---|---|
10~19 | 1 | 115=0.07\frac{1}{15} = 0.07 |
20~29 | 2 | 215=0.13\frac{2}{15} = 0.13 |
30~39 | 2 | 0.13 |
40~49 | 2 | 0.13 |
50~59 | 3 | 0.20 |
60~69 | 2 | 0.13 |
70~79 | 2 | 0.13 |
80~89 | 1 | 0.07 |
※ 相対度数の合計 ≒ 1(誤差は小数第3位以下の処理)
🏋️♂️ 4. 練習問題と解答
🔶 練習①:ヒストグラムの階級と度数
問題:次のデータをもとに、5の階級幅でヒストグラムを作るとき、階級と度数を表にせよ。
【データ】:22, 23, 25, 27, 28, 30, 31, 33, 35, 35, 36, 37, 40
✅ 解答:
階級 | 度数 |
---|---|
20~24 | 2 |
25~29 | 3 |
30~34 | 3 |
35~39 | 4 |
40~44 | 1 |
🔶 練習②:相対度数の計算
問題:上記の表から、相対度数(小数第2位まで)を求めよ。
総度数:13
階級 | 度数 | 相対度数 |
---|---|---|
20~24 | 2 | 213≒0.15\frac{2}{13} ≒ 0.15 |
25~29 | 3 | 313≒0.23\frac{3}{13} ≒ 0.23 |
30~34 | 3 | 0.23 |
35~39 | 4 | 413≒0.31\frac{4}{13} ≒ 0.31 |
40~44 | 1 | 113≒0.08\frac{1}{13} ≒ 0.08 |
✅ 5. まとめ
項目 | ポイント |
---|---|
ヒストグラム | 度数を表す棒グラフ/棒と棒の間は空けない |
階級 | 一定の幅で区切った区間(例:10~19) |
相対度数 | 各度数 ÷ 総度数(小数または%) |
累積度数 | 上から順に度数を足していく |
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |