意外と知らない!高校受験をするなら知っておくべきこと(4)
▼3-4. 内申と当日の点数の比重
高校受験において、多くの受験生が気にするのが「内申点と当日の試験得点は最終的にどのような比率で合否を決定するのか」という点です。特に国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市といった多摩エリアでは、都立高校と私立高校の両方を併願する生徒が多く、その場合「内申点がどのくらい重視されるか?」という問いは、実際の受験戦略に直結する重要なテーマとなります。本節では、都立高校や私立高校(難関校を含む)における「内申と当日の点数の比重」を深く掘り下げ、それぞれの違いと効果的な対策法を検討していきましょう。
3-4-1. 都立一般入試における内申点の配分
■ 都立一般入試の基本
東京都の都立高校では、一般的に「当日試験の得点(学力検査)+内申点」が合計され、合否が判定されるという仕組みが採用されています。その配点比率は高校や年度によって微妙に異なるものの、多くの場合は「内申点が3割前後、当日試験が7割前後」というバランスです。
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当日試験(学力検査)
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国語・数学・英語・理科・社会の5教科。
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1科目あたり100点満点が基本だが、一部の難関校では独自問題を採用(国立高校・立川高校・国分寺高校など)。
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全体の7割程度を占めるため、高得点が狙えるならば一定の内申点不足をカバーできる可能性がある。
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内申点(調査書)
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中学3年間の評定合計をもとに換算される。
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3割程度のウエイトを占めるため、極端に内申が低いと当日試験で挽回が難しくなる。
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定期テストや提出物、授業態度が大きく影響し、学校間の評価基準の違いも合否に絡む。
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■ 難関都立(独自問題)の場合
難関都立校が採用する独自問題は学力検査部分のレベルが高くなるだけで、内申点の配点自体が急激に変わるわけではありません。そのため、英数国の独自問題で高得点を取ればある程度の内申点不足をカバーできる半面、もし独自問題で失点を重ねると内申点が高くても合格は厳しい――という、“内申と当日点”の両輪がより色濃く表れる構図になっています。
3-4-2. 私立高校の入試形態別「内申×当日点」の見方
一方、私立高校では「内申点の扱い方」が都立とは大きく異なります。特に、以下のようなパターンで合否判定が行われることが少なくありません。
■ A方式・単願推薦の場合
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一定の内申基準クリア → ほぼ合格確定
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たとえば「5教科で合計24点以上」や「実技科目を含む9教科で合計○○点以上」など、学校ごとに独自の基準が設けられている。
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この基準を満たしていれば、当日試験は形式的(名前を書くだけ、もしくは非常に優しい問題)で合格がほぼ保証されることもある。
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当日点は二次的要素
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内申が基準を下回っていなければ筆記試験が形骸化し、面接や簡単な作文程度で終わる場合も。
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結果として、学力より「内申点の高さ」のほうが圧倒的に影響力を持つケースが多い。
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■ B方式・併願優遇の場合
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内申の最低ライン+当日の点数
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ある程度内申点が必要だが、基準を満たしていれば試験当日に極端な高得点は求められない。
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ただし、人気校や難関校では最低ラインを超える受験生が多く、実際には当日点もある程度必要になることが多い。
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都立とのダブル受験が基本
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併願優遇を使って私立を確保し、もし都立で合格すれば都立に進むという選択肢が典型例。
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この場合も、「内申+当日点」を総合評価されることには変わりなく、内申が不足していると併願優遇が適用されない可能性がある。
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■ 一般受験の場合
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当日試験重視
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内申点は提出するものの、合否判定に直接反映される割合が低いか、もしくは“参考程度”。
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偏差値60以上の学校だと英数国の難問を解けるかどうかが合否を決するため、内申が良くても筆記で失敗すると不合格。
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学力勝負
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推薦や併願優遇と違い、難関校を目指すなら自力で高得点を取るしかない。
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定員も限られ、倍率2倍以上になるケースが多いため、合格ラインは決して低くない。
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このように、私立高校では「内申点がめちゃくちゃ重視されるパターン」と「ほぼ学力勝負のパターン」とが併存しており、自分がどの方式で受験するのかを誤ると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
3-4-3. 内申が当日点を“補う” or “足を引っ張る”構図
ここまで見てきたように、高校入試では「内申点と当日得点の両方」が評価対象になる場合がほとんどです。ただ、その具体的な比重は学校・方式によってさまざま。
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内申が高い → 当日多少の失敗をカバー
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都立であれば3割程度のアドバンテージを得られるため、独自問題が苦手でも合格ラインに踏みとどまるチャンスが増える。
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私立推薦・単願では、当日点が不十分でも合格できる可能性が高い。
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内申が低い → 当日超高得点を取らないと逆転困難
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都立なら、当日点で7割を大きく上回る成績が必要。難関校では特に、独自問題で上位合格するレベルを求められる。
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私立一般受験でも、内申点はそこまで響かないとしても、学力勝負で合格するために偏差値60~65以上が必要になる場合が多い。
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国立市や立川市、府中市、青梅市、国分寺市など多摩エリアでは、都立上位校を第一志望にし、私立を併願する生徒も多い。このとき、内申が高ければ私立の併願優遇を使って合格を確実にしておき、都立本番に集中できるメリットが生まれます。一方、内申が低い場合は私立一般受験で難関問題を突破しなければならないうえ、都立本番でも高得点が求められるという二重のハードルに直面するわけです。
3-4-4. 国立個別指導塾が提案する「内申×当日点」の最適戦略
国立個別指導塾では、生徒ごとに異なる内申状況や学力レベルを踏まえつつ、以下のポイントを押さえた指導を行っています。
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内申向上プログラム
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定期テストの過去問分析や重点ポイントの指導、提出物の完成度向上、授業内での発言練習など。
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中1・中2の段階からしっかり取り組んでおけば、中3で焦らずに済む。
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実際に「3が並んでいた生徒が4や5を取れるようになった」事例も多数。
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当日試験対策の二段構え
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都立専用対策: 共通問題の5教科演習+独自問題を課す高校向けの難問対策を合わせ技で行う。理社はノーミスを目指し、英数国で差をつける。
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私立専用対策: 3教科のハイレベル問題を中心に演習し、学校別過去問で得点パターンを確立する。英語長文や数学の図形・関数など、時間をかけて慣れる必要がある単元を重点的に補強。
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併願パターンのシミュレーション
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生徒・保護者と面談し、「第一志望都立+併願私立」の相性や、「第一志望私立上位校+都立の一般入試」の可能性などを検討。
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内申点の状況や模試偏差値を照らし合わせながら、どちらのルートが最適かを具体的に提案する。
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英検・資格試験・部活動との両立
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英検2級・準1級などを取得しておくと、私立高校の加点要素になったり、都立入試での英語運用力が上がるといった副次効果が期待できる。
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部活動で忙しい生徒もマンツーマン指導なら効率的に学習でき、短期間でも結果を出しやすい。
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3-4-5. まとめ
内申点と当日の得点が高校受験の合否を決める大きな柱であることは、これまで何度も述べてきました。ただ、その比重の具体的な配分は、都立・私立、さらに私立の中でも「推薦」「単願」「一般受験」で大きく異なるため、自分がどの方式で挑むのかによって対策は様変わりします。
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都立一般入試:
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内申点3割、当日7割が典型例。
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難関都立(独自問題)では英数国のレベルが上がるが、内申点の重要性は依然として健在。
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理社は簡単な分、満点争いになるため逆に差がつきにくい。ただし1~2問のミスが致命傷になりうる。
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私立高校(A方式・単願推薦など):
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一定の内申基準を満たしていれば、筆記試験は形だけになり合格がほぼ確定する。
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「内申が高い=当日試験の難易度に左右されにくい」メリット。
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学力不足で入学後に苦労するリスクはあるものの、“とにかく合格を確保”という意味では強力な選択肢。
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私立高校(一般受験):
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内申点が重視されにくく、当日の3教科(国数英)得点が勝負を分ける。
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難関私立は偏差値60~70レベルのハイレベル問題が出るため、“狭く深く”の勉強が必要。
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公立(都立)とのダブル受験でスケジュールが圧迫され、準備不足になる生徒も多いので注意。
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一方で、どのルートを選ぶにしても内申点はまったく無視できません。都立なら3割程度、私立なら推薦でほぼ合格が決まる可能性がある以上、「内申が低い」と本命校の選択肢が大幅に減ってしまいます。そこで、国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市といった学区にお住まいの場合は、早期に学校の定期テスト対策や提出物管理を徹底し、質の高いノート作りや授業参加を行うことで“内申点を底上げ”することが重要です。
さらに、国立個別指導塾では、そうした内申点対策と並行して、都立入試用の5教科指導、私立難関校用の応用問題演習、そして英検や総合型選抜(学校推薦型選抜)に向けた小論文・面接トレーニングなど、多角的に学習をサポートしています。マンツーマンの完全個別指導を採用しているため、生徒の得意・不得意や志望校のレベルに応じて、適切な学習プランを柔軟に組み替えることが可能です。これが「内申と当日の得点の両立」を図るうえで、大きなアドバンテージとなります。
まとめとして、「内申点 vs 当日得点」の対立構造に振り回されず、自分の現状(定期テストの平均点、志望校の偏差値、学校の内申評価の厳しさなど)を正しく理解し、できるだけ早く対応策を打ち出すことが合格のカギです。内申が足りないなら当日試験で高得点を目指すしかないし、当日試験に不安があるなら内申点を徹底的に稼ぐ道を選ぶのも一つの手。理想はその両方をバランス良く伸ばし、安全圏で志望校を狙うことですが、そこには日々の努力と計画性が欠かせません。
今後の章では、さらに「部活や学校行事との兼ね合い」「中3からでは間に合わない学習内容」「失敗しない問題集の活用法」など、多面的な視点で高校受験を成功させるための具体策を提案していきます。まずは、この「内申と当日の点数」という二大要素をしっかり把握し、自分がどのポジションにいて、何をすべきかを見極めてみてください。それが、第一志望合格への大きな一歩となるはずです。
▼3-5. どちらを本命にするかの戦略
首都圏の高校受験では、「公立(都立)を本命とするか、私立を本命とするか」という選択が大きな分岐点になります。特に国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市など、多摩地域に住む生徒の多くは、進学先として都立高校を志望する一方、私立高校も含めた併願を検討するケースが非常に多いです。ところが、同じ「高校受験」でも、前章で触れたように都立と私立とでは求められる科目数や試験対策のスタイル、さらには内申点の扱い方まで異なるため、自分がどちらを「本命」として考えるかで受験勉強のプランは大きく変わってきます。本節では、公立本命派と私立本命派それぞれのメリット・デメリットを整理したうえで、どのような戦略を立てれば効率よく合格を目指せるのかを考察します。
3-5-1. 公立(都立)を本命にする場合
(1) メリット:学費負担が比較的少なく、地元の友人と進学しやすい
公立高校(都立)は学費が私立より低く抑えられるため、経済的な負担が軽く、保護者にとっても魅力的な選択肢です。さらに、地元の同級生も同じく都立を志望することが多いため、気心の知れた友達と共に合格を目指せる安心感があります。また、都立高校は地域コミュニティとのつながりが強く、部活動や学校行事を通じて地元に根ざした青春を送れることを期待する生徒も少なくありません。
(2) デメリット:内申点の影響が大きい
既に何度も触れていますが、都立高校では内申点が合否判定に3割程度(あるいはそれ以上)加味されることが多いです。定期試験や提出物を着実にこなしてきた生徒にとってはアドバンテージになりますが、部活動やその他の活動で忙しくしており、どうしても家庭学習が疎かになりがちな生徒や、授業態度で苦戦する生徒にとっては厳しい要因になり得ます。もし内申が足りないまま本番を迎えると、よほど当日点で高得点を取らない限り逆転合格は難しいでしょう。
(3) 試験対策:5教科を“広く浅く”+独自問題の英数国対策
普通の都立なら、国数英理社の教科書レベルをしっかり理解していれば相応に高得点を狙えますが、難関都立校(国立高校・立川高校・国分寺高校など)では独自問題が課され、英数国の難易度が一気に上がります。したがって「理社は満点を目指す」「英数国で差をつける(あるいは取りこぼしを最小限に抑える)」という二段構えが不可欠です。
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英語: 長文読解や英作文の練習量がものを言う。英検対策と並行するのも有効。
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数学: 図形、関数、場合の数など思考力を要する問題が多いため、時間をかけて演習。
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国語: 記述問題が苦手な生徒は小論文対策とも併せて、論理構成力を鍛える必要がある。
(4) 国立個別指導塾でのサポート
国立個別指導塾では、中学受験・高校入試・大学入試(総合型選抜・学校推薦型選抜・小論文対策など)に精通した講師陣が、以下の点を重点的にサポートします。
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定期試験の対策強化: 提出物・ノート指導・予想問題の演習を通じて内申点を引き上げる。
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独自問題の演習: 難関都立校用の英数国問題を用意し、論理的思考力や記述力を伸ばす。
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理社のノーミス対策: 教科書範囲を短期間で総ざらいし、過去問で“満点近く”を安定させる練習。
このように、公立(都立)を本命にする場合は、特に内申点管理と5教科バランスが最大のポイントとなります。
3-5-2. 私立を本命にする場合
(1) メリット:志望校の個性や教育環境を選べる
私立高校は学校ごとに特色あるカリキュラムや設備、教育方針を打ち出していることが多く、生徒は自分の興味や将来の進路に応じて「どの私立が合っているか」を選ぶ楽しみがあります。たとえば、英語教育に特化した国際系コースがある学校や、MARCHや早慶など大学附属校で一貫した教育を受けられるところ、部活動が盛んなところなど、選択肢が非常に幅広いです。
(2) デメリット:学費負担と学力要求
学費面では、公立(都立)に比べて高額になる傾向があります。特に有名私立や附属校の場合、入学金・授業料だけでなく、寄付金なども視野に入れる必要があるでしょう。また、国数英の3教科勝負とはいえ、難関私立校ほど“教科書レベルを遥かに超える応用問題”を出題するため、「3教科だけだし楽」と考えていると痛い目にあう可能性が大きいです。
(3) 試験対策:国数英を“狭く深く”+内申点(推薦・単願)も併用
私立上位校では国数英の3教科だけに集中できる反面、問題の難易度が総じて高く、短期間でスキルを引き上げるには相当な演習量を要します。一方で、内申点が高ければ推薦・単願などでほぼ合格が見えてくる学校も存在し、学力よりも内申が大きくものを言うケースがあります。
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推薦・単願: 内申点が一定ラインを超えていれば、当日は極めて簡単な筆記だけで合格決定という学校も。
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一般受験: 内申点より当日得点重視。偏差値60~70級の難問を安定して解ける実力が必要。
(4) 国立個別指導塾でのサポート
私立本命の生徒には、英数国の演習を“深堀り”するカリキュラムを用意しています。特に、
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英語長文読解・英作文強化: 大学入試にも通じる難易度の教材や英検対策を併用。
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数学の応用問題演習: 図形の証明、関数の複合問題、整数問題など、思考力を問う問題を重点的に練習。
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国語読解・古文漢文導入: 学校によっては中学生段階で古文や漢文の基礎を問うところもあるため、読解の土台を築く。
さらに、内申点が高ければ推薦や単願で合格できる可能性があるため、定期テスト対策や授業態度の向上策、提出物のクオリティアップも強力にサポート。中学受験を通じて入学した私立中高一貫校の生徒に比べてハンデを感じにくいよう、早めの段階から実力アップを促すのです。
3-5-3. 併願の考え方:公立×私立
実際には「公立を本命にしつつ私立を併願」「私立を第一志望としながら公立も受験」といった併願が主流です。このとき、両方の試験対策を同時に進める必要があるため、時間や労力の使い方に工夫が求められます。
(1) 公立第一志望・私立併願
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メリット: 都立入試で失敗した場合の保険になる。内申点がある程度高ければ私立推薦も検討可能。
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デメリット: 5教科(都立)+3教科(私立)の両方対策が必要で、問題の傾向も異なるため、学習時間を圧迫する。
(2) 私立本命・公立も併願
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メリット: 私立の難易度が高い場合、チャレンジ校として受験し、滑り止めとして公立を受ける生徒もいる。
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デメリット: 公立の理社対策を後回しにすると、都立入試で理社の取りこぼしが発生。英数国の応用対策と教科書レベルの基礎学習をどのバランスでこなすかが難しい。
いずれのパターンでも、時間管理と優先順位の明確化がカギです。どちらを本命にしていても、併願校の試験形式を理解し、必要最低限の勉強を確保することは不可欠と言えます。
3-5-4. 国立個別指導塾による「どちらを本命にすべきか」のカウンセリング
国立市や立川市、府中市、青梅市、国分寺市など、多摩地域の受験生は都立高校に魅力を感じる人が多い一方、「やっぱり設備や進学実績を考えると私立に惹かれる」という声も少なくありません。ここで重要なのは、自分の学力や内申点を客観的に見極めることです。偏差値や模試成績、学校の定期テスト平均点、提出物の状況などを総合し、以下のような質問に答えていくと方向性がはっきりしてきます。
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内申点は十分か?
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都立なら3割程度はカバーされる。もし3年生で内申を上げる見込みがあるなら公立本命でもOK。
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私立の場合、単願や推薦で内申が高ければ当日試験のハードルが激減する。逆に内申が低いなら一般受験で戦うしかない。
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英数国の得意度合いは?
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私立上位を狙うなら英数国の応用問題が解ける実力が必要。
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公立(都立)第一志望なら、英数国だけでなく理社でも安定した高得点を取る戦略を組む。
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将来的な大学入試への視点は?
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大学受験(総合型選抜・学校推薦型選抜など)を強く意識するなら、早慶やMARCHの附属校も候補に。
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都立でも進学重点校なら国公立大学や難関私立大への実績が豊富で、そこを目指すのも一つの手。
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学費面はどの程度まで許容できるか?
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家計への負担が大きい場合、公立本命が現実的だが、奨学金制度や特待生制度がある私立も存在するので一概には言えない。
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国立個別指導塾のカウンセリングでは、こうした要素を踏まえつつ、生徒や保護者と「合格可能性」「本人のモチベーション」「学費や通学距離」などを総合的に検討。たとえば、「都立上位校を本命にするが、万が一のために私立推薦も狙い、どちらにも対応できる学習プランを実行する」という形で、二兎を追いつつも整合性のあるスケジュールを提示します。
3-5-5. まとめ
「公立を本命にするか、私立を本命にするか」は、高校受験の戦略を考えるうえで最も大きなテーマの一つです。最適な選択肢は、生徒ごとに異なり、内申点・学力水準・将来の大学受験方針・家計事情など多角的に検討する必要があります。ここではあらためて、両者を本命とするメリット・デメリットを一覧化してみましょう。
公立(都立)本命 | 私立本命 | |
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メリット | – 学費が安い – 地元の友人と進学しやすい – 内申点が高ければ当日点で多少救われる – 進学重点校なら大学実績も良好 |
– 志望校の特色(国際系、附属、設備など)を選べる – 国数英3教科に集中可 – 内申次第で推薦や単願で楽に合格できる場合も – 大学付属なら受験回避の可能性 |
デメリット | – 5教科対策が必要 – 内申点3割で厳しくなることも – 難関都立は独自問題が難しく、理社も失点許されない |
– 学費が高め – 一般受験では問題レベルが教科書以上 – 内申不足なら難関私立の一般受験はハードルが高い |
結局のところ、「公立か私立か」を本命で選ぶ際に肝心なのは、自分の内申点の見込みや得意科目の傾向、そして将来像をどれだけ明確にイメージできるかにかかっています。どちらを選んでも併願の可能性が高い以上、二重の準備が必要になることは避けられませんが、だからこそ早期に戦略を固め、効率的な学習計画を立てることで合格率を格段に高めることができるのです。
国立個別指導塾では、この「どちらを本命にするか」の選択段階で生じる不安や悩みに対して、保護者・生徒の双方とじっくり話し合いながら最適解を探るカウンセリングを行っています。さらに、中学受験や定期試験対策、英検、さらには大学入試(総合型選抜・学校推薦型選抜・小論文指導)にまで通じる包括的な指導が可能である点は大きな強みです。マンツーマンの完全個別指導であれば、生徒一人ひとりの志望校や学力レベルに合わせてオーダーメイドの学習プランが組めるため、公立・私立どちらを本命としても無理なく成果を出しやすいでしょう。
最後に強調しておきたいのは、高校受験がゴールではないということです。高校入学後に待っている大学入試や、その先のキャリアを見据えるならば、単に偏差値や費用だけでなく、自分が最も成長できる環境を選ぶ視点が非常に大切です。大学への進学率や部活動、学校行事、校風、立地など、多方面から情報を集め、自分に合った学校を探し出すプロセスこそが、高校生活を充実させる鍵となります。
「公立か私立か」の迷いは、多くの受験生が通る道です。しかし、十分な情報と適切なサポートがあれば、その迷いを早い段階で解消し、あとは合格に向けてまっすぐ努力を積み上げるだけの状態を作れます。国立市・立川市・府中市・青梅市・国分寺市にお住まいの方で、まだ決断しきれていない方がいらっしゃれば、ぜひ一度、国立個別指導塾のカウンセリングにお越しください。経験豊富な講師が、あなたに最適な“本命校”を選ぶお手伝いを全力でいたします。
続き
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員。元MENSA会員。早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。一橋大学大学院にてイギリス史の研究も行っている。 |
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